コーヒーについて

見えるコーヒー・見えないコーヒー

当店ではニュークロップ(新豆)を専門に取り扱っており、
『ブラジル マカウバデシーマ農園 ムンドノーボ種 セミウォッシュト』

という風に農園品種精製方法等を表示しております。
見なれない表示に戸惑われる方もいらっしゃると思います。

例えば、お米屋さんやスーパーで「日本のお米」と言ってお米を買いますか?
最低限「○○県の△△にしき」等産地や品種を指定して買われてると思います。
値段や味も選ぶ際の重要な判断材料になると思います。
「新潟県魚沼産コシヒカリ」は有名ですが、さらに産地や農家を指定したものは非常に貴重で入手が困難な場合が多いですし、特に新米は高値で取引されてますよね。

コーヒーを専門店などでよく買われる方は
『ブラジル・サントスNo.2・スクリーン18・ストリクトリーソフト』
と言う表示などを見かけたことがある方も多いのでは? これは
「ブラジルのサントス港から出荷された欠点豆(混入物)の少ない、割合大きな豆がそろってる柔らかな味のするもの」
と言う意味です。 産地や農園や品種・精製方法や収穫時期等は関係ないのです。
日本のお米で考えると
『 日本・横浜港・混入物が少なく粒ぞろいでやわらかく甘い』
輸出するとしたらこのような感じでしょうか?

新潟県産のものや神奈川県産等産地はばらばらで、コシヒカリやひとめぼれ・あきたこまち等品種もばらばら。新米や古米古古米、無農薬栽培や低農薬栽培・農薬栽培等もひっくるめて出荷する港が一緒で同じようなサイズであれば良いのです。

このような表示ではお米は買わないですよね。

「ブラジル」とか「コロンビア」とか「グアテマラ」だけの表示は、「新潟県」とか「山形県」「北海道」だけで「コシヒカリ」「あきたこまち」など品種まで表示していないのと同じなのです。
ブラジルは日本の国土の約23倍ですからもっといろいろな条件のコーヒー豆が混ざってます。

単一農園・単一組合(シングルエステート)だと流通履歴(トレーサビリティー)がはっきりしており、不確定要素が少なく、品種・精製方法なども明確。コーヒー本来の味をお楽しみください。

コーヒーは果実?

普段私達が何気なく飲んでいるコーヒーは、果物や野菜、穀物などと同じ植物です。
分類的にはアカネ科で代表的なものとしてクチナシなどがあります。どちらか言うと果
物に近いんじゃないかと思います。 言われてみれば苦味だけではなく、ほのかな酸味、甘味のするもの、花のような香りを放つものさえあります。
また、野菜や果物お米などと同じように『旬』があり、天候によって同じ豆でもその年の出来が違ってしまうのです。

八百屋さんの店先に『旬』の野菜や果物が並ぶのと同じように、OIKOSのショーケースにはその年にとれた質の良い豆を並べております。そのためお客さまの希望される豆をご用意していない場合もございます。
また、あまりコーヒーは詳しく解らないという方、そんな時はどうぞお気軽に店員にお声をお掛け下さい。
常時14種類のコーヒーの中から、お好みのコーヒーをお選びいたします。
もしかしたら、あたらしいコーヒーの好みがみつかるかもしれませんよ。

旬の果物を楽しむようにコーヒーもいろいろ楽しんでいただければと思っております。