カフェインレスコーヒー。・妊娠中や授乳中の方・夕食後や寝る前にゆっくり飲みたい方 ・体質的にカフェインに敏感な方にオススメ

カフェインレスコーヒーとは? ― 夜の静寂(しじま)に寄り添う、もう一つのコーヒーの楽しみ方 ―

「コーヒーは大好きだけれど、夜に飲むと眠れなくなるのが心配」 「健康のためにカフェインを控えているけれど、あの香りと味わいだけは諦めたくない」

そんな理由で、大好きなコーヒーを我慢している方も多いのではないでしょうか。 最近、世界的に注目を集めているのが 「カフェインレスコーヒー(デカフェ)」 です。 ひと昔前までは「味が物足りない」というイメージもありましたが、技術の進歩は目覚ましく、今では私たちプロが飲んでも「これがデカフェ?」と驚くほど美味しい豆が増えています。

今回は、知っているようで知らないカフェインレスコーヒーの世界を、その歴史から最新の事情まで、コーヒー屋の視点で紐解いてみたいと思います。


当店でもカフェインレスコーヒーを扱っています。
メキシコ産のやさしい味わいのコーヒーです。

商品ページはこちら
メキシコ カフェインレス トリウンフォ・ベルデ組合
200g 2,000円


カフェインレスコーヒーの意外な始まり

カフェインレスコーヒーがこの世に誕生したのは、1900年代初頭のドイツ。コーヒー商人のルートヴィヒ・ローゼリウスという人物によって開発されました。

そのきっかけは、ある種のアクシデントでした。輸送中に偶然海水をかぶってしまったコーヒー豆を調べてみたところ、「カフェインだけが抜けているのに、コーヒーとしての風味はしっかり残っている」という不思議な現象を発見したのです。

この発見をもとに研究が進められ、1905年に世界初のカフェインレスコーヒーが製品化されました。当時の手法は現代に比べれば未熟なものでしたが、この「偶然の産物」が、今や世界中で愛されるデカフェの第一歩となったのです。

「カフェインレス」=「ゼロ」ではない?

ここで少し、言葉の定義についてお話ししておきましょう。 実は、カフェインレスコーヒーは「カフェインが完全にゼロ」というわけではありません。

日本では「カフェインを90%以上取り除いたもの」をカフェインレスと表示できるルールがありますが、現在流通している高品質な豆の多くは、97〜99%以上という高い精度で除去されています。

【一杯あたりのカフェイン量の目安】

普通のコーヒー: 約80〜120mg

カフェインレス: 約2〜5mg

数値で見ると一目瞭然ですね。 「カフェインの影響を最小限に抑えつつ、コーヒーとしての豊かな風味を最大限に残す」。これが現代のデカフェが目指している姿です。

豆に優しい「カフェインの抜き方」

どうやって豆からカフェインだけを取り出すのか。現在主流となっている、安全で味への影響が少ない主な方法をご紹介します。

1. 水抽出法(ウォータープロセス) 化学薬品を一切使わず、水に豆を浸してカフェインを溶かし出す方法です。一度溶け出した風味成分を豆に戻すなど工夫されており、素材本来の味わいを損ないにくいのが特徴です。

2. 二酸化炭素抽出法(超臨界二酸化炭素抽出) 二酸化炭素に高い圧力をかけて、カフェインだけを狙い撃ちして取り除くハイテクな手法です。豆に負担をかけず、香りの成分をしっかり閉じ込めておけるため、非常にクオリティの高いデカフェに仕上がります。

3. 有機溶媒法 植物由来などの溶剤を使って除去する方法ですが、日本では安全基準の観点から、この方法で処理された豆の輸入・流通は認められていません。日本で手に入るデカフェは、水か二酸化炭素を使った「より安全なもの」だけですので、どうぞご安心ください。


当店が選んだ「メキシコ産」のデカフェ

現在、当店でご紹介しているカフェインレスは、メキシコの豊かな大地で育まれたコーヒー豆です。

メキシコでは、**「トリウンフォ・ベルデ生産者組合」**をはじめとする農家の方々が、環境や生態系を守りながら丁寧にコーヒーを栽培しています。

この豆の特徴は、なんといってもその「優しさ」にあります。

ナッツのような香ばしさとコク

角のない、柔らかな甘み

まろやかな口当たり

デカフェであることを忘れてしまうほど、コーヒーらしい満足感をしっかり味わっていただけるはずです。

商品ページはこちら
メキシコ カフェインレス トリウンフォ・ベルデ組合
200g 2,000円


カフェインと上手に付き合う

カフェインには、眠気を覚ましたり、集中力を高めたりといったポジティブな側面がある一方で、摂りすぎると動悸や不眠、胃の不快感につながることもあります。

妊娠中や授乳中の方

夕食後や寝る前にゆっくり飲みたい方

体質的にカフェインに敏感な方

そんな方々にとって、デカフェは「我慢するための代用品」ではなく、**「コーヒーのある暮らしをより自由に、健やかに楽しむための選択肢」**なのです。

ちなみに、取り除かれたカフェインは無駄にされることなく、医薬品やエナジードリンクなどの原料として再利用されています。コーヒーの恵みは、形を変えて私たちの生活を支えてくれているのですね。


夜の読書や、自分へのご褒美に

欧米では、すでに全コーヒー消費量の約1割をデカフェが占めています。最近では「シングルオリジンのデカフェ」も登場し、嗜好品としての価値がさらに高まっています。

夜の静かな時間に本を開きながら。 あるいは、一日の終わりにほっと一息つきたい時に。

カフェインを気にせず、心からリラックスしてコーヒーを楽しめる幸せ。 そんな特別な時間を、ぜひ当店のカフェインレスコーヒーで見つけていただければ幸いです。

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